• Webライターは資格を取得するべき?
  • Webライター資格のオススメはあるの?

Webライターが気になっている人のなかには、このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

Webライターに関連する資格はたくさんあります。

かならずしも資格を取得する必要はありませんが、未経験・初心者の方であれば、資格を保有することで案件獲得に役立つケースもあります。案件の募集者に対して、知識やスキルを持っている1つの証明になるからです。

本記事では、Webライターにオススメの資格や資格取得のメリットまでわかりやすく解説します。

本記事の内容を理解すれば、Webライターにオススメの資格や勉強方法が理解でき、Webライターとしてより活躍できるようになります。

中嶋祥汰
この記事の監修者

2020年にアフィリエイトサイトを立ち上げ、2022年9月に事業売却。アフィリエイター→Webライター→Webディレクター→マーケターの経験を得て、現在は企業のオウンドメディア運用代行や記事制作を担当
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    Webライターの資格を取得するメリットはあるの?

    Webライターになる上で「特別な資格」は必要ありません。

    しかし知識をアピールする要素としては活用できるため、資格を持っておいて損はありません。資格を取得するまでに勉強や受験などの労力はかかりますが、未経験や初心者の方は持っておくと案件獲得のために役立てられるでしょう。

    ほかにも、以下のような3つのメリットがあります。

    • ① 資格が差別化要因になる
    • ② 単価アップにつながる
    • ③ ライターとしての自信につながる

    それぞれを詳しく見ていきます。

    ①資格が差別化要因になる

    医師や弁護士などの国家資格が必要な職業とは異なり、Webライターは資格が求められません。

    「私は今日からWebライターになります!」と宣言すれば、普通の主婦やサラリーマンもWebライターになれます。ほかのWeb系の職業とは違い、文章させかければ仕事ができるので、宣言した直後から案件獲得もできるでしょう。

    しかしそのハードルの低さからWebライターを始める人は多く、案件を掲載しているクラウドソーシングなどのサイトには未経験・初心者の方がたくさん集まっているのが現状です。採用者数は限られているため、特別な専門知識がないと不採用になってしまうでしょう。

    そのような際に資格を持っていれば、ほかの未経験・初心者Webライターと差別化ができます。きちんとWebライターの勉強をして、知識やスキルを持っている点をアピールできるため、案件を獲得しやすくなるでしょう。

    何の資格も持っていない人よりも、いくつかの資格を持っている方が、知識やスキルを証明できます。

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    ②単価アップにつながる

    Webライターの案件のなかには、資格取得者を優遇するケースがあります。そして資格を持っている人は、持っていない人に比べて文字単価が0.5円程度アップする場合もあるのです。

    0.5円と聞くと少ないように聞こえますが、1,000文字書けば500円、10,000文字書けば5,000円の単価アップが見込めます。時給換算で例えると、文字単価0.5円のアップで時給が1,500円以上まで上がるケースも珍しくありません。

    くわえて資格がないとそもそも応募できない案件もあるため、資格を保有をすることで単価アップにつながります。

    ③ライターとしての自信にもつながる

    Webライターの仕事は、どうしても手探りで進めることが多く、実績が少ない人は「自分は本当にこの先ライターで食っていけるのだろうか?」と不安に感じるときがあります。

    複数資格を取得しておけば、確かなスキルとして証明できます。案件をやっていて辛くなった場面や、スキルが追いついてないと実感したときに自分の資格を見れば「私は資格を持っているから大丈夫」と自分を鼓舞できます。

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    ここまで、Webライターが資格を取得するメリットについてご紹介してきました。

    続いて、Webライターが取得しておくと有利になるオススメ資格10選をご紹介していきます。

    ①Webライティング技能検定

    まず最初は、日本クラウドソーシング検定協会が運営する「Webライティング技能検定」です。

    主に問われる知識は以下の5項目です。

    • 日本語能力
    • Webライティング能力
    • コピーライティング能力
    • SEO対策スキル
    • 法律知識

    初心者ライターからプロまで、ライター全員が取得しておかなければいけない資格とも言えます。

    本検定を取得していれば、クラウドソーシング上での優遇や単価アップを狙えるなど、取得メリットがたくさんあります。

    ②Webライティング能力検定

    Webライティング能力検定は、上述した「Webライティング技能検定」と名前が似ていますが、内容は異なります。

    主に、問われる内容は以下の6項目です。

    • 国語
    • Webライティング
    • コピーライティング、メールライティング
    • SEO
    • 倫理、法律、炎上対策
    • ミニ論文

    どちらかと言えば「経験者向け」の検定になります。

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    ③ビジネス著作権検定

    「著作権」という言葉が広く使われるようになった現代では、「著作権」の知識と活用能力が問われています。

    Webライターはインターネット上に掲載されている情報をリサーチし、それをわかりやすくまとめるのが仕事です。他者の情報を扱う場面もあるため、著作権の知識はかならず知っておく必要があります。

    Webライターとして活動している人のなかにも、著作権をあまり理解していない方がいます。たとえ悪意がなかったとしても、無意識に著作権違反になってしまっては、企業側は損失を被ってしまうのです。

    ビジネス著作権検定を取得しておけば、著作権に対する知識をアピールできるだけでなく、案件の募集者・クライアントに安心感を与えられます。Webライターとして活動するうえで、信頼感や安心感は案件の獲得に大きく作用するため、資格取得を検討してみると良いでしょう。

    ビジネス著作権検定で求められる内容は以下のとおりです。

    • 日常生活における著作権の基礎知識
    • ビジネス実務における著作権の知識
    • ビジネス実務応用における著作権の知識

    Webライターとして守るべき「著作権」の範囲を抑え、クライアントに信頼されるWebライターとして認識されることができます。

    ④Webリテラシー試験

    Webリテラシー試験は、ビジネス著作権検定よりも範囲が広く、広告やサービス、モバイル、ゲーム、映像、音楽など多方面で展開されるリテラシーにまつわる知識を問う検定です。

    主に問われる内容は以下の6項目です。

    • ・Webの基礎知識
    • ・インターネットビジネス
    • ・プロジェクトマネジメント
    • ・Webサイトの企画及び設計
    • ・Webデザイン及び制作実務
    • ・Webマーケティング

    インターネット上のリテラシーに不安がある人は、資格取得を目指してもいいかもしれません。

    ⑤SEO検定

    SEOは「検索エンジン最適化」と呼ばれ、Webライターとして活躍している人が、かならず抑えるべきポイントです。

    近年、ライター案件のほとんどに「SEO対策ができる人を優遇」という注釈がついています。SEO対策の記事執筆ができるライターに需要があることが分かりますし、今後はSEOを理解できるライターしか採用されなくなると予測しています。

    SEOを勉強するには、自身でブログやメディアを運用するのがおすすめの方法です。

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    しかし未経験・初心者の方が、ブログやメディア運営にチャレンジするのは労力がかかります。

    基礎知識だけを身につけたいなら、資格取得のほうが効率が良いと言えるでしょう。ただしSEOのアルゴリズムは年に数回は変化しています。資格を取得するだけではこの変化に追いつけず、価値のあるWebライターには慣れません。

    Webライターの業務に慣れてきたら、真のSEO対策の知識・スキルを身につけるために、ブログやメディア運営にチャレンジしてみてください。

    SEO検定で問われる内容は、4級から1級まで以下の内容です。

    • ・4級:SEOの基礎知識
    • ・3級:SEOとWebマーケティングの基礎知識
    • ・2級:SEOコンテンツの作り方
    • ・1級:モバイルSEOやローカルSEO

    「SEO検定」を取得しておけば、SEO記事案件を獲得しやすくなることは間違いないでしょう。

    ⑥Webデザイナー検定

    Webデザインを理解することはWebライターにも重要です。

    「誰が見ても見やすい記事」を意識することは、最終的な完成記事をイメージすることにつながります。ただ文章を執筆するだけでなく、Webデザインの観点からも記事執筆ができると、より完成度の高い記事を執筆できます。

    主に問われる内容は、以下の8項目があります。

    • Webサイトの企画及び制作についての基礎的な知識
    • Webページの制作へ応用する能力
    • HTMLとCSSの基礎知識
    • コンセプトメイキングの具体的な手法
    • インターフェースとナビゲーション
    • 動きと音の効果
    • Webサイトを実現する技術知識
    • Webサイトのテストと運用知識

    「Webデザイナー検定1級」は厚生労働大臣よりウェブデザイン技能士の合格証書が発行されますので、国も認めるスキルと言えます。

    ⑦テープライター検定

    別名「テープ起こし技術者資格検定試験」とも言われます。

    主に「文字起こし案件」に対して有利になる資格です。

    取得すれば「音声をテキスト化する技術を一定の基準で満たしている」という事を、クライアントに示すことができます。

    問われる内容は以下の3項目です。

    • テープ起こしの基礎的な知識
    • 作業に必要な表記や技術について
    • 音声データを文章化する

    クラウドワークスやランサーズでも一定量の「文字起こし案件」があり、資格を持っていると有利に案件獲得を進めることができます。

    ⑧ファイナンシャルプランナー・宅建等の専門資格

    Webライターとして高単価を狙いたい人は、専門知識が必須です。誰でも執筆できる内容よりも「専門家が執筆」のほうが希少価値が高いのは言うまでもありません。

    とくに、金融、医療、転職、不動産など、人の人生に大きな影響を与える分野の専門知識は重宝されます。一度の購入で大きなお金が動く傾向にあり、その分単価も高くなっています。

    資格取得までの学習時間や難易度は高まりますが、取得すれば大きな武器になります。

    ほかにも、観光分野だと「観光プランナー」、食品関連だと「調理師免許」「野菜ソムリエ」「ワインソムリエ」「食生活アドバイザー」などの資格があります。

    ⑨日商簿記検定

    簿記は汎用性の高いスキルであり、Webライターとして取得すれば、より企業の財務・経理分野で専門的な案件を獲得することができます。

    就活生から社会人まで幅広い人が受検している簿記を取得することで、クライアントからの信頼を勝ち取ることができます。

    Webライターとして求められるレベルは、簿記3級で十分であり、以下のようなメリットがあります。

    • 企業の経営及び財務状況の分析に役立つ
    • 財務や経理目線での記事執筆に役立つ

    Webライター×簿記3級で、獲得案件の幅を増やすことが狙えます。

    ⑩校正士認定

    校正士は、文章に誤りがないかチェックする役割を持っており、記事のリライト案件で特に役立ちます。

    校正士認定のメリットは以下の3つです。

    • 出版業界の案件で有利に働く
    • 記事が世の中にでる最後の砦として機能できる
    • 比較的単価が高い傾向

    「校正士認定」はニッチ分野であり、一度資格を取得しておけば、長く効力を発揮できます。特に、新米ライターにはおすすめですね。

    Webライターの資格を取得するための学習3選

    ここまで、Webライターにオススメする10資格をご紹介してきました。

    具体的な勉強方法についても合わせてご紹介していきます。

    Webライター資格取得の学習方法は以下の3ステップがオススメです。

    • ① 学習本やWebサービスで学習する
    • ② 実際の案件に挑戦してみる
    • ③ 人気サイトをチェックして知識をブラッシュアップする

    それぞれを詳しく見ていきます。

    未経験独学からWebライターの勉強を成功させる秘訣|育成のプロがわかりやすく解説

    ①Webライティングに関連する書籍で知識をインプットする

    まずは学習本を読んで勉強するのがオススメです。書店やアマゾンで購入できる学習本から、Webライターの知識をインプットしていきましょう。

    • 「うまく」「はやく」書ける文章術
    • 世界一やさしい Webライティングの教科書 1年生
    • 沈黙のWebマーケティング Webマーケター ボーンの逆襲
    • SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64

    まずは上記で紹介した学習本を読み込んで、勉強を進めるのがオススメです。

    【レベル別】Webライターの入門書としておすすめの本5選|選び方も4つ解説

    ②実際の案件に挑戦してみる

    学習本やWebサービスで一定のインプットが完了した後は、アウトプットで自身のスキルに定着させましょう。

    クラウドワークスやランサーズで案件をチェックし、資格取得に有利に働きそうな案件に応募してみてください。実践で培った経験値は何モノにも代え難い価値があります。とくに、クライアントからの厳しい指摘を受けることはスキルをもっとも伸ばしやすいです。

    積極的に「添削」を受けるようにして、自分のスキルを伸ばしていきましょう。

    ③人気サイトをチェックして知識をブラッシュアップする

    アウトプットを積み重ねた後は、定期的に知識をブラッシュアップしましょう。

    人気サイトや有名記事を定期的にチェックし、自身のアウトプットと比較することで差分を見つけることができます。

    とくに、自分が力を入れたい業界の人気サイトは必ずチェックしましょう。人気サイトをチェックすることで、業界独自のトレンドや最新情報もキャッチすることができます。

    Webライターの資格に関するよくある質問集

    ここまで、Webライターにオススメの資格や勉強方法をご紹介してきました。最後に「Webライター資格」に関するよくある質問を見ていきます。

    疑問点を解消するために、最後までご覧ください。

    資格取得をしなくても単価アップはできますか?

    クライアントからの信頼を勝ち取る、もしくは実績を出せれば単価アップは可能です。たとえば執筆した記事の検索順位が1〜3位を獲得している、質の高い記事をコンスタントに納品できているなどです。

    基本的に資格を持っていなくても案件は獲得できますし、その過程で単価は上がっていきます。文字単価3円以上になると、基本的に資格を保有している点はあまり役に立ちません。

    単価交渉をスムーズに進めるために、関連する資格を取得するのは間違っていませんが、資格がなくても単価アップは期待できます。

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    とりあえず初心者が取得するべき資格は何ですか?

    「Webライティング技能検定」です。

    日本クラウドソーシング検定協会が運営していることもあり、最も汎用性が高くクライアントにも認知されています。大手クラウドソーシングである「クラウドワークス」や「ランサーズ」では、資格取得によって特典がつきます。

    • クラウドワークス:プロフィールに合格証が表示されるようになる
    • ランサーズ:おすすめ人材として、発注者向けメルマガで紹介される

    まとめ

    本記事では、Webライターにおすすめの資格10選と資格を取得するメリットを解説しました。

    Webライターとして働く人は年々増え続けており、ライター同士の差別化として「資格取得」は大きな手段になります。クライアント側についても資格の有無によって、発注を決めているという声もあります。

    Webライターとして安定した収入を確保したい人は、複数資格を取得したり専門分野の資格を取得したりすると良いでしょう。

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