初心者Webライターの年収事情を育成のプロが暴露｜年収があがらない人の行動・思考パターンとは？

Webライターのリアルな年収の事情は気になりませんか。

副業・フリーランスを実現するための手段として人気を集めているWebライターですが、意外と給料事情はブラックボックス化されており、具体的な数字が見えづらい傾向にあります。

また文字単価や記事単価、完全成果報酬型などさまざまな報酬の形態があるので、案件単価が見えても具体的な年収までは見えてきません。

本記事ではWebライターを育成するプロが経験年数・働き方別にWebライターの年収事情を暴露します。

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初心者からWebライターを始めても会社員並みの年収まで上がる？

初心者からWebライターを始めても、会社員並みの年収まであげることは可能です。

たとえば、現在の年収が300万円の人がWebライターで同じ年収を稼ぐとすると、1記事1.5万円の案件を300本書けば達成できます。

中級者以上になるとひとつの案件で月15記事分任せられることもあるため、案件数を増やせば、年間300本記事を書くことは十分に可能です。

このように、Webライターは自分で案件を探して仕事を獲得し、それが収入に繋がります。会社員とは違い、仕事のペースを自分で決められる職業です。

好きな時間に自宅や外出先でも仕事ができるため、趣味や育児をしたり、自分や家族の時間を大切にしながら収入を得られます。

Webライターを始めると、時間や場所に縛られず、プライベートを充実させながら会社員並みの収入を得られ、ワークライフバランスの実現が可能です。

Webライターの年収はなぜ低いと言われるのか

一般的に、Webライターの年収は低いと言われています。

年収が低くなってしまう主な原因は、単価の低い案件が多いからです。

Webライターはパソコンがあれば誰でも始められるため、参入のハードルが低く人材が飽和している状態です。

クラウドソーシングで募集している高単価の案件は競争率が高く、競争率の低い低単価案件を引き受ける人が多いです。クライアントにとっては案件の単価は安い方がコストを抑えられるため、全体的に報酬が低くなっています。

しかし、金融や医療などの専門性を極めて、独自性のある文章をかければ、高単価の案件を獲得できます。仕事を探さなくても案件の依頼が来るようになり、結果的に収入があがります。

つまり、スキルのない初心者の時期は収入が低いものの、経験を積むうちに年収は高くなります。

その前に諦めてしまう人が多いため「Webライターの年収は低い」と噂されているわけです。

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年数別！フリーランスWebライターの平均年収を徹底調査

フリーランスWebライターの平均年収は200〜300万円です。

2019年にフリーランス協会が、文筆系フリーランス219名を対象にした平均年収のアンケート調査の結果は、下記のようになります。

200万円未満	32.0％
200〜400万円	26.9％
400〜600万円	21.5％
600〜800万円	8.2％
800〜1,000万円	5.5％
1,000万円以上	6.0％

200万円未満と回答した人が32.0％と、最も多い結果になりました。

経験年数を問わず年収が200万円以上の人は68.1％と高い割合を示しています。

経験年数0〜1年の初心者Webライターの場合

経験年数0〜1年の初心者Webライターの平均年収は、160〜200万円と言われています。

200万円未満	82.0％
300万円台	12.0％
400万円台	5.0％
800万円台	1.0％

200万円未満の人が82.0％の割合で最も多いです。

300万円以上の収入の割合も18％となりますが、もとから文章力がある人と推測されます。

経験年数1〜3年の中級者Webライターの場合

経験年数1〜3年の中級者Webライターの平均年収は、250〜300万円です。

200万円未満	49.0％
200〜300万円	12.0％
300〜400万円	19.0％
400〜500万円	11.0％
500万円以上	9.0％

年収が200万円以上の割合が51％と、1年目と比べて半数以上がアルバイトや社会人並みの報酬を得られています。

300万円以上と答えた割合も39％と高い割合です。

経験年数3年以上の上級者Webライターの場合

経験年数3年以上の上級者Webライターの平均年収は、320万円です。

200万円未満	45.0％
200〜300万円	11.0％
300〜400万円	14.0％
400〜500万円	14.0％
500万円以上	17.0％

年収が300万円以上の割合が45％を示し、そのうち17％の人が500万円以上稼いでいます。

子育てやプライベートを優先して意識的に仕事を控えている人がいることを踏まえると、社会人並みに稼働している人はかなりの収入を得ているということがわかります。

働き方別！Webライターの平均年収を徹底調査

Webライターというとフリーランスのイメージが強いですが、企業に所属している人もいます。

副業としてWebライターをしている人も多くいるため、働き方別の平均年収についても調査しました。

企業でWebライターとして勤務する場合

企業でWebライターとして勤務する場合、平均年収は259万円です。

15万円未満	15.2％
15〜20万円	41.0％
20〜25万円	41.9％
25万円以上	1.9％

平均年収は月給×14ヶ月分で算出されているため、同じように年収に換算して以下の表にまとめました。

210万円未満	15.2％
210〜280万円	41.0％
280〜350万円	41.9％
350万円以上	1.9％

企業に務めることで、平均年収は259万円と安定した収入を得られますが、年収350万円以上の割合はフリーライターと比べると低いことがわかります。

副業Webライターとして活動する場合

副業Webライターとして活動する場合の平均年収は、約5万円前後と言われています。

5千円未満	197人
5千〜1万円	92人
1万〜2万円	49人
2万円〜3万円	27人
3万円〜5万円	15人
5万円以上	7人

月収×12ヶ月分を年収として以下の表にまとめます。

6万円未満	42.7％
6〜12万円	20.0％
12〜24万円	10.6％
24〜36万円	5.9％
36〜60万円	3.3％
60万円以上	1.5％

約半数の人が年収12万円以下という結果になりました。

数字にすると少ないように思えますが、会社員などの場合は努力しても簡単に年収は上がりません。しかし、Webライターは努力すれば年収をあげられます。

今の収入を保ちながらWebライターを始めたいという人は、まずは副業としてライターを始め、収入があがってきた段階で本業に変更してもいいでしょう。

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年収が高いWebライターに共通するポイント8つ

年収が高いWebライターに共通するポイントは8つあります。

• 基礎的な文章力がある
• SEO対策スキルがある
• コミュニケーション能力が身についている
• 提案力がある
• 検索ニーズを汲み取る力がある
• わかりやすい構成を作れる
• リサーチ力がある
• 難しい表現を噛み砕ける言語化力がある

Webライターは記事を書く仕事です。年収が高いライターは、基礎的な文章力はもちろん、記事を検索サイトの上位に表示させるスキルを持っています。

また、Webライターは自分で案件に提案して応募・継続の交渉をしなければなりません。文章力だけでなく、クライアントとのコミュニケーション能力も重要です。

難しいように思えますが、学習して経験を積めば、初心者からでも上記のようなWebライターを目指すことは可能です。

それでは、年収が高いライターに共通する8つのポイントを確認していきましょう。

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基礎的な文章力がある

Webライターは記事を書くことが仕事になるため、収入が高いライターは、基礎的な文章力があります。

基礎的な文章力とは、「いつ、どこで、誰が、何をしたのか」という主語や述語、目的語、助詞などの文法です。

たとえば「母の絵」という文章では、誰かが母を描いた絵なのか、母自身が描いた絵なのかわかりません。

Webライターは「誰かに何かを伝えるため」に記事をかきます。人に何かを伝えるためには、基礎的な文章力が大切です。

SEO対策スキルがある

SEO対策とは、書いた記事を検索サイト上位に表示させる対策のことです。

Webライターは記事に掲載している広告の閲覧や、紹介している商品・サービスの購入が収入源です。そのため、検索サイトの上位に表示させ、多くの人に記事を見てもらうことが収入に繋がります。

検索順位はクローラーと呼ばれる検索サイトのAIが、Webサイト巡回をし、その記事が「検索した人の役に立っているか」「信頼性があるか」などをWebサイトのコンテンツや被リンクから総合的に判断して決めています。

SEO対策をしてクローラーに発見されやすい記事の設計をしたり、「役に立つ」「信頼できる」と判断される記事を書くと、検索上位に表示され、結果的に収入があがります。

【上位表示率80％】SEOライティングのチェック項目6つを現役のプロライターが解説します

コミュニケーション能力が身についている

Webライターは記事を書くだけが仕事ではありません。案件の応募後、記事を書く前にクライアントとのやり取りが必要です。

記事の書き方には、クライアントごとに決まったルールがあります。メッセージでルールや納期についての相談をやり取りし、クライアントによってはオンライン会議をする場合もあります。

依頼の継続や、単価アップの交渉も自分でやる必要があるため、コミュニケーション能力が求められます。

とはいえ、ルールや納期を守る、お礼や謝罪をするなど、社会人として一般的なコミュニケーション能力があれば問題ありません。

提案力がある

Webライターは、クラウドソーシングサイトなどで案件に応募して仕事を獲得します。

応募の際は、自己紹介、案件に対する知識や経験、実績やスキルなどの自己アピールをして、クライアントに「採用したい」と思わせる提案文を書かなければいけません。

日本人の特性上、自己アピールが苦手で、自分を売り込むことに抵抗があるというライターは多くいます。

提案力があれば、ほか他のライバルと差をつけられ、高単価の案件に受かりやすくなります。

検索ニーズを汲み取る力がある

検索ニーズとは、検索サイトでキーワードを調べた人が「知りたいこと」「解決したいこと」を表します。

人は何かを検索するとき「知りたいこと」や「解決したい問題」があって、それに対する解決策を探すために「役に立ちそうな記事」を読みます。

検索した内容に沿っていない記事は、読んでもらえないどころか、検索サイトにも「役に立たない記事」という判断をされて、検索順位が落ちてしまいます。

たとえば「ノートパソコン　おすすめ」というキーワードでは、おすすめのノートパソコンを買いたいということが推測できます。そこで「パソコンの使い方」を紹介しても知りたい内容とは違うため、記事を読んでもらうことができません。

上記のような、検索した人自身が把握している検索ニーズを「顕在ニーズ」といいます。

収入の高いWebライターは、「おすすめのノートパソコン」を勧めるだけでなく、検索した人が自分でも把握していない「潜在ニーズ」についても汲み取って記事を書きます。

この場合、検索した人は外で仕事をしている人で、持ち歩きやすい軽量のノートパソコンを求めている可能性があり、セキュリティについても気になっているかもしれません。

検索ニーズを理解して記事を書くことで、ユーザーや検索サイトから「役に立つ記事」と判断してもらうことができます。

わかりやすい構成を作れる

構成とは、記事の見出しの並び順のことです。記事の土台となる設計図のようなもので、人に伝わる文章を書くために重要な役割を持っています。

たとえば、パソコンを紹介する記事で、いきなり「CPU」や「GPU」と言われても、パソコンに詳しい人は理解できるかもしれませんが、何のことだかわからない人も多いはずです。

こうした専門用語を書くときは、読者の知識に頼るのではなく、事前情報として最初に説明しておくとわかりやすいです。

ほとんどの案件では、クライアント側で構成があらかじめ作られているため、記事の構成作成ができるライターは少ないです。

記事の構成作成ができるライターは重宝され、高単価の案件に応募することができます。

リサーチ力がある

Webライターは、テーマに沿ったリサーチをして記事を書いています。Webライティングの理想は「リサーチ8割、執筆2割」と言われているほど、リサーチに時間をかけます。

リサーチの時間が少ないと、記事に書ける情報が減り、他サイトの記事と比べて中身のない文章だと読者に思われてしまいます。

また、ネット上には誤った情報も多くあるため、誤った情報を記事にしてしまう可能性があります。下調べをしっかり行うと、こうした情報の誤りに気づくことができます。

リサーチ力があると、的確な情報を多く盛り込んだクオリティの高い記事を書けるようになり、構成や表現にも迷いが少なくなります。

難しい表現を噛み砕ける言語化力がある

わかりやすい文章を書くには「言語化力」が重要です。

言語化力とは、難しい表現や専門用語を、どんな人でも伝わるように噛み砕いて説明する表現力のことです。

使える言葉を増やしたり、物事について考え、理解し、説明するなどのトレーニングで言語化力は高まります。

特に経済や医療についての案件など、専門性のある記事において求められる能力です。

年収をあげたいWebライターがやるべきこと4選

ここまでの記事で、年収が高いWebライターに共通するポイントをご紹介しました。

そのほかにも、年収をあげたいWebライターがやるべきことは4つあります。

• プロのWebディレクターから記事の添削を受ける
• 得意な領域でポートフォリオを作る
• クライアントから評価をつけてもらう
• フリーランスエージェントに登録する

プロのWebディレクターから記事の添削を受ける

記事のクオリティを高めるためには、文章についての学習や、案件をこなして経験を積むことが大切です。

しかし、一人で記事を書いていると「この書き方で大丈夫なのか」と不安になりますよね。

文章力の向上には、プロのWebディレクターから記事の添削を受けることが効果的です。記事の書き方や表現方法について、客観的で詳しいアドバイスをもらえます。

プロのWebディレクターから記事の添削を受ける方法は、2つあります。

• クラウドソーシングサイトで依頼する
• Webライティングスクールを受講する

記事の添削には、Webライディングスクールの受講がおすすめです。

クラウドソーシングサイトで依頼すると、1文字1〜1.4円ほどで記事の添削を受けられます。1回の記事で約5,000円〜10,000円ほどかかるため、何度か添削を受けたい場合は結果的に費用が高くなります。

Webライティングスクールの受講は、契約期間内は何度でも添削サポートを受けられます。また、記事の添削以外に、提案文の書き方や、仕事の進め方についての相談も可能です。

年収を上げたいWebライターは、Webライディングスクールを受講して記事のクオリティを高めましょう。

得意な領域でポートフォリオを作る

Webライターのポートフォリオとは、これまでに執筆した記事をまとめたブログなどを指します。

クラウドソーシングサイトの高単価案件では、ポートフォリオの提出が必要になることが多いです。

クライアントは記事の発注に費用や時間をかけているため、要件に合うライターと契約したいと考えています。ポートフォリオを参考に「文章力」や「汲み取る力」などを判断して契約に進みます。

初心者ライターや、公開できる実績が少ないライターは得意な領域の記事を書いてポートフォリオを作成しましょう。

得意な領域でポートフォリオを作ると、その分野の依頼を獲得しやすくなり、営業ツールとして使えます。

単価が高いからという理由で苦手な領域のポートフォリオを作ると、記事のクオリティが下がり、苦手な分野の依頼が増えて仕事が進まない可能性が高いです。

【完全マニュアル】Webライター向けポートフォリオの制作例｜プロのライター講師が解説します

クライアントから評価をつけてもらう

クラウドソーシングサイトでは、案件の完了後に発注者と依頼者でお互いに評価をする機能があります。

クライアントから良い評価をもらえると、その評価を参考に別のクライアントからスカウトをもらえるメリットがあります。ただし、案件の完了後に必ず評価をもらえるとは限りません。

クライアントから評価をもらいやすくするには、下記の方法があります。

• クライアントとのやり取りに気をつける
• 納期やルール、要件を守る
• 自分から良い評価をつける

クライアントとコミュニケーションを取り、返信のスピードに気をつけましょう。納期やルールを守って、クライアントに「評価したい」と思ってもらえるように心がけることが大切です。

フリーランスエージェントに登録する

Webライターとして1〜2年ほど実績ができたら、フリーランスエージェントに登録しましょう。

フリーランスエージェントを利用すると、高単価の案件を受注しやすくなります。

また、エージェントから営業や契約についてのサポートを受けられます。提案から契約まで任せることができるため、クライアントとのやり取りに追われる心配がありません。

【オススメ9選】フリーランスエージェントを選ぶ際の比較項目や利用するメリットを解説

年収があがらないWebライターによくある行動・思考パターン

年収があがらないWebライターによくある行動・思考パターンがあります。

• 高単価の案件は自分にはまだ早いと考えている
• 学びたいマインドで案件に応募している

このような考え方をしていると、いつまでも年収が変わらない可能性があります。

高単価な案件はまだ自分には早いと考えている

クラウドソーシングサイトには初心者向けの案件が多くあります。

初心者向けの案件は1文字0.1円〜0.3円など、1万文字の記事を執筆しても報酬は千円程度になります。

初心者のうちは実績作りが必要ですが、自分にはまだ早いと考えていると、年収は上がりません。

また、低単価の案件はレビューやアンケートなど、誰にでも書ける内容ばかりです。

実績としても評価されにくいため、1文字1円〜2円の案件にも積極的に提案し、文字単価をあげて評価される実績を作りましょう。

高単価の案件には受からないとやる前から諦めるのではなく、文章力やスキルを磨き、向上心を持って案件に挑んでください。

学びたいマインドで案件に応募している

案件を通してクライアントからフィードバック（修正依頼）を受けることがあります。

しかし、仕事として依頼を受けている状態で「学びたい」という気持ちで記事を提出することは避けた方がいいです。

Webライターが安定した収入を得るためには、同じクライアントとの長期契約を結ぶことが必要になります。

記事のクオリティが低い状態では、契約を途中で解除されたり、長期契約が難しくなってしまう可能性があります。

また、クライアントからのフィードバックでは、記事を書けることが前提になっているため、細かい書き方までは教えてもらえません。

学びたい気持ちは重要ですが、その場合はWebライディングスクールなどの「学習のための場所」で記事の添削を受けましょう。

まとめ

本記事ではWebライターの年収と、年収をあげる方法について解説しました。

Webライターの平均年収は200〜300万円です。企業に所属して活動すると、会社員並みの安定した収入を得られます。しかし、会社員以上の収入を得るには、時間や場所に縛られないフリーライターが有利です。まずは副業から始めてみてもいいでしょう。

年収が高いライターは、文章力、コミュニケーション能力、提案力、汲み取る力のある人という共通したポイントがあります。

年収を高めるためには、Webライディングスクールに通う方法がおすすめです。

向上心を持って学習をして、仕事とプライベートの両立が実現できるWebライターを目指しましょう。

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