Webライターの将来性は今後も期待できます。あなたのスキル・努力次第にはなるものの、10年、20年後も需要があり続けるWebライターになることは可能です。
しかしWebライターの将来性が疑問視されているのも事実。中には「Webライターなんてもうオワコン!絶対やめといたほうがいいよ」「Webライターの将来性なんて絶望的でしょ」と言う人もいます。
そこで本記事では第一線で活躍するプロのWebライターが、Webライターの将来性・需要がないと言われる理由や、将来性が期待できる根拠、オワコンにならない人の特徴を解説します。
需要があり続けるWebライターになりたい人、これからフリーランスWebライターとして活動していきたい人はぜひ最後までご覧ください。
2020年6月にアフィリエイトサイトを立ち上げ、2022年9月に事業売却。現在はクライアントのオウンドメディア運用代行やLP制作、SEOコンサルティングを担当しつつ、マンツーマンWebライタースクールWORDGYMを創業。未経験・初心者Webライターの指導・相談数は、のべ100名以上。徹底したマンツーマンサポートで、しっかり読者に価値提供ができるライターに育成するのが得意。
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Webライターの将来性・需要がないと言われる理由
Webライターの将来性・需要がないと言われる理由はさまざま。金銭的な問題もあれば、ほかのコンテンツのほうが優れているからと言う理由もあります。
そこで本章では、Webライターが置かれている現状と実体験で感じたことを加味して、将来性・需要がないと言われる理由をまとめました。
- ユーザーが動画コンテンツに流れている
- 報酬が安くて稼げない
- ライティング人材が飽和しつつある
- 肉体的な疲労で長く働けない
- AIでも読者ニーズを満たせる
ユーザーが動画コンテンツに流れている
ユーザーが記事コンテンツから、動画コンテンツに流れているのは明らかです。
実際にGoogleやYahooのような検索エンジンで情報収集はせずに、YouTubeやTikTokなどの動画系SNSを利用してネットサーフィンをしている方も多いのではないでしょうか。もしかしたら若い人の中には、YouTubeを1日中開いている方もいるかもしれません。
それくらい動画コンテンツの時代が来ています。動画が主流となり、「文字によるコンテンツが減っていくのではないか?」という懸念点から、「もうWebライターの将来性・需要はない」と言われるようになりました。
報酬が安くて稼げない
WebライターはWeb系の仕事の中でも、報酬が安くて稼げないと言われています。
プロから見てもこのような内容は否定しません。クラウドソーシングに掲載されているWebライティングの案件は、明らかに報酬が安い傾向にあるからです。
事実、掲載されている案件の中には文字単価0.3円の報酬設定がされているケースもあります。どれだけ文章を書くのが早かったとしても、時給換算すると300円〜500円ほどになるでしょう。アルバイトをしたほうがマシだという人もいます。
このように稼げないという実情から、「Webライターの将来性は期待できない」と疑われています。
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ライティング人材が飽和しつつある
Webライターの仕事は誰でもできる仕事です。
パソコンやスマホがあれば今日からでも始められますし、未経験OKの案件であれば仕事を獲得するのはそう難しくありません。そのようなハードルの低さから、主婦やサラリーマンまで多くの方がWebライターに挑戦しています。
その結果としてライティング人材が飽和しているのが現実です。クラウドソーシングに案件を掲載すると、3名の募集に対して100人のライターが集まるのも珍しくありません。
ライバル同士で仕事の取り合いになり、うまく案件を獲得できない人が増えたため、「Webライターなんて将来性ない」と言われるようになったと考察できます。
肉体的な疲労で長く働けない
よほどの体力の持ち主でない限り、長時間Webライターとして活動するのは難しいでしょう。何時間もタイピングし続けるため、かなりの肉体的な疲労が溜まるからです。
そして歳をとるほど疲れやすくなります。1記事執筆するのに3日かかり、腰や肩が鉄板のように硬くなったというケースもあります。それでも報酬はわずか1記事1,000円となる場合も珍しくありません。
肉体を酷使して働いたにもかかわらず、報酬があまりもらえないのは悲しいですよね。
農業や引越しのお仕事と一緒です。肉体的に疲労が溜まり、長く働けないことから「Webライターをやっても将来性はない」と危険視されていると考えられます。
AIでも読者ニーズを満たせる
昨今のAIは優秀で、Webライターの業務を代行できるまで成長しています。
明確な指示を出せば読者の悩みを解決する記事構成や文章を作成し、わかりやすくまとめてもらうことも可能。また命令や指示を何度も繰り返して、一つひとつの文章のクオリティを向上させられます。
時にはプロのWebライターよりも秀逸な着眼点で、読者ニーズを分析してくれるケースもあります。筆者もAIを活用したWebライティングを実施していますが、あまりの優秀さに驚いた経験が何度もあります。
時にはプロのWebライターよりも秀逸な着眼点で、読者ニーズを分析してくれるケースもあります。筆者もAIを活用したWebライティングを実施していますが、あまりの優秀さに驚いた経験が何度もあります。
優秀すぎて、「AIがあればWebライターは必要ないのでは?」と各方面で言われるようになったことがきっかけで、Webライターの将来性・需要が疑問視されています。
今後もWebライターの将来性・需要が期待できる理由
記事の冒頭でも解説したとおり、Webライターの将来性・需要は確実に期待できます。将来性がないと言われる理由を解説しましたが、たいていの要素は対策と努力をすれば問題ない話です。
3年以上Webライターを続ける筆者が、Webライターの将来性が明るいといえる理由を5つに分けて解説します。
- 文章というコンテンツはなくならない
- 上位層のWebライターの数が少ない
- 身につくスキルは汎用性が高くどの業界でも役立つ
- コンテンツマーケティングの市場規模は年々拡大している
文章というコンテンツはなくならない
文章というコンテンツはなくなりません。
動画コンテンツが主流になったとしても、ユーザーの心を惹きつけるシナリオや台本は必要。そしてシナリオや台本を制作しているのはWebライターです。
つまり記事から動画、あるいはほかのコンテンツへと性質が変化したとしても、根本で支えているのは文章というコンテンツです。時代がどれだけ変化しようとも、文章というコンテンツは一定の需要があり続けると推測できます。
魅力的な文章が執筆できるのであれば、戦国時代にタイムスリップしようとも、100年先に飛ばされて意味不明なコンテンツが台頭してようとも、文章という武器1つで生き残ることは可能でしょう。
上位層のWebライターの数が少ない
「ライティング人材が飽和しつつある」の章でも解説したとおり、Webライターとして活動している人材はたくさんいます。
しかし上位層に位置するWebライターはまだまだ数が少ない傾向にあります。ライバルとの競争から一歩飛び抜け、その上位層に入ることができれば仕事はひっきりなしというのがWebライターの実情。
つまりトップクラスのWebライターになれば、案件に困らないような需要の高い人材になることが可能です。そこまで辿りつくには絶え間ない努力と継続が必要ですが、誰でも将来性の高いWebライターになれるチャンスを秘めています。
自分の努力したいで明るい将来性を実現できるのは、Webライターの魅力の1つといえるでしょう。
身につくスキルは汎用性が高くどの業界でも役立つ
Webライターの活動で身についたスキルは汎用性が高いため、どの業界で役立つという魅力があります。
たとえば論理的思考がWebライターの活動で身につくスキルの代表例です。論理的思考はビジネスの土台であり、職種関係なく社会人に必須のスキル。「なぜ」を追求する論理思考が身につき、業務における課題や、状況を把握できるようになるでしょう。
またWebライターは分析力も身につきます。分析の対象が記事からほかのものに変わったとしても、そのスキルは一生役立つこと間違いありません。
Webライターとして経験を積みスキルを身につけることができれば、あなたの人材価値が高まり、どの業界に入っても活躍できる可能性があります。そのような観点でみると、将来性は非常に高いといえるでしょう。
SEO(Webライティング)の市場規模は年々拡大している
Webライティングが属するSEOの業界は、年々市場規模が拡大しています。
事実、株式会社クロスフィニティが発表したデータによると、SEOの市場規模は2014年で356億円、2016年で430億円、2018年には500億を超えています。少し古めのデータとなりますが、長年SEO業界に身を置いている立場としても、SEO(Webライティング)の需要は高まっていると推測しています。
参考:クロスフィニティ、「2016年度版国内SEO市場予測 (2014-2018)」を発表
市場規模が拡大している背景として、一過性の集客である広告運用と同時並行的に、資産性のある集客施策であるSEO対策を進めていくべきと考えている企業が増えてきている傾向にあるからです。
私の元に依頼が来る案件の数も増えているため、信ぴょう性は高いといえるでしょう。
「資産となる集客施策を実施していくべき」というトレンドは、2023年以降も長く継続していくと考えられます。確実とはいえませんが、今の状況を見るとWebライターの将来性は十分に高いといえるでしょう。
ChatGPT(AI)の発展によりWebライターは不要・仕事がなくなるって本当?
最近巷で話題になっているChatGPT。あまりの優秀さに、現役で活動しているプロのWebライターも危機感を感じてきているのが現状です。
「今後Webライターの仕事がなくなるのでは?」「Webライターはもうオワコン、、今のうちに次の仕事を探そう」と考えている方もいるでしょう。正直なところ否定できません。
実際に案件の継続をやめて、ChatGPTに移行し、AIで記事を作り始めている企業が存在しているからです。私自身そのような経験しており、6ヶ月ほど継続していた案件が、ChatGPTの誕生によって終了したケースがあります。
しかしChatGPTによって、Webライターの仕事がなくなるのではという考えは少し早計でしょう。優秀すぎるのは間違いありませんが、正確な文章が書けるかというと正直怪しいです。また実際の体験に基づいた文章執筆は、AIでは実現できません。
昨今のGoogleの検索エンジンのアルゴリズムは、「記事に独自的な経験が含まれているか」を重要視しています。つまりAIで記事を執筆したとしても、検索順位の向上が期待できないわけです。
自身の経験に価値(国家資格を取得しているなど)があれば、まだまだChatGPTにWebライターの将来性が脅かされることはないでしょう。
Webライターとしてオワコンにならない人の特徴4選
Webライターとしてオワコンにならない人の特徴をまとめました。
将来性が危ういWebライターになりたくないなら、オワコンにならない人の特徴を真似してみましょう。一つひとつ真似して、価値のある人材になれれば、企業から継続して依頼されるようになります。
将来性が心配と不安になるよりも、いかに自分の価値を高めるかという考えに移行するようにしましょう。
検索エンジンの動向を日々分析している
オワコンにならないWebライターは、検索エンジンの動向を日々分析しています。
「どのような評価指標で検索順位が上がりやすくなったのか」「検索順位が落ちた要因は何があるのか」などの観点で、検索エンジンの動向できれば、クライアント業務でも安定して成果を作れます。
当然ながら案件の発注者は成果が出せる人を欲しがります。日々分析するのは大変のため、Googleにおける検索エンジンのアップデートがあった際は、最低限分析するようにしましょう。
企画や構成作成など上流の業務ができる
Webライターとしてオワコンになりたくないなら、執筆業務だけでなく、記事の企画や構成作成などの上流工程ができるようになりましょう。
幅広い業務範囲を対応できるようになれば、案件獲得の幅が広がりますし、人材としての価値が上がります。発注者は基本的に一部の執筆業務を担当できる人ではなく、全体像を把握し上流から担当できる人を求めています。
自身のWebライターの将来性を上げたいなら、記事の企画・構成作成のスキルを身につけて、結果を出せるようになりましょう。
得意とする専門分野がある
得意とする専門分野があることで、実体験に基づいた深い内容を記事に落とし込むことが可能。記事としてのクオリティが上がり、Googleから評価されるため、検索順位が向上しやすくなります。
また発注者の中には挑戦していきたい分野があるものの、自社にリソース(専門分野を持つ人材がいない)ケースが多々あります。その際あなたがクライアントが攻めていきたい領域の分野が得意であれば、案件を任せてもらえますし、専門分野があるぶん単価が上乗せされやすいです。
オワコンにならないWebライターは、確実に得意とする専門分野を持っています。将来性を高めるためにも、「〇〇を得意とするWebライターです」と名乗れるよう目指してみてはいかがでしょうか。
Webライターには専門性が欠かせない!専門領域を極めてAIに負けない人材になろう
コミュニケーション能力が高い
Webライターは一人でコツコツ作業できる仕事とはいえ、ある程度のコミュニケーション能力が必要です。そしてコミュニケーション能力が高いWebライターは、案件を継続してもらいやすい傾向にあります。
クライアントからの指示を受けたり、納品対応したりなど基本的にチャットでコミュニケーションを取ります。その際コミュニケーションの温度感を察して、適切なやり取りが実施できないと、相手側は非常にストレスを感じて「この人やりにくいな、、」と思われてしまうケースがあるのです。
パートナーとして一緒に仕事していく以上、相手に合わせたコミュニケーションを取れることが求められます。やりにくさを感じられてしまい、案件が打ち切られないためにもコミュニケーション能力を高めるようにしましょう。
Webライターの将来性は本人次第|活躍したいなら需要を高めよう
本記事では、Webライターの将来性・需要がないと言われる理由・期待できる理由や、オワコンにならない人の共通点をまとめました。
結局のところ将来性のあるWebライターになれるかどうかは本人次第です。本記事で解説した将来性・需要が期待できる理由やオワコンにならない人の特徴をしっかり理解し、実行に移せる人は安定して需要を高められるでしょう。
しかし現状維持のままでは、将来性が期待できないオワコンWebライター化してしまいます。
オワコンになりたくないなら、日々勉強や努力をするようにしましょう。まずは簡単にできるところから始めて、将来性が期待されるWebライターになってみてはいかがでしょうか。