コンテンツマーケティングとは、ユーザーに価値あるコンテンツを提供することで、企業が得たい成果につなげることを目的としたマーケティング手法です。
コンテンツマーケティングを効果的に実施するために、ツールの導入を検討している方も多いのではないでしょうか?
しかし、
「数が多すぎてどのツールを選べばいいのかわからない」
「導入しても、使いこなせず効果が出なかったら困る」
このような悩みや疑問が浮かぶとツールの導入を躊躇してしまいますよね。
本記事では、元マーケティング担当が厳選したコンテンツマーケティングツールを5選紹介します。
自社に合ったツールの選び方のポイントや、初心者におすすめの無料で使用できるツールも解説しているので、ぜひご活用ください。
慶應義塾大学卒業後、大手IT企業でWebマーケティング業務に従事。
SEO・リスティング広告・SNS広告の運用を経験したのち、人気アプリのマーケティング担当となる。KPIの設定からデータ分析なども含め、マーケティング全般における知見がある。
コンテンツマーケティングツールおすすめ5選
数あるコンテンツマーケティングツールの中から、おすすめのツール5選をまとめました。
導入実績が多いツールや、サポート体制が充実しているツール、SEO対策にまつわる機能がバランスよく搭載されているツールを中心に紹介します。
- MIERUCA(ミエルカ)
- Keywordmap(キーワードマップ)
- tami-co(タミコ)
- EmmaTools™(エマツールズ)
- Ahrefs(エイチレフス)
MIERUCA(ミエルカ)
出典元:MIERUCA
運営会社 | 株式会社Faber Company |
無料トライアル | 有 |
料金 | 有料(規模や課題に応じて見積) |
導入後サポート | 有 |
公式HP | https://mieru-ca.com/ |
MIERUCAは、1,700社の導入実績があるSEOツールです。
SEO対策に必要な機能を網羅しています。
- 具体的なコンテンツ改善提案
- 競合分析
- 検索意図分類
- 購買意図に合ったキーワード選定
- コンテンツの品質判定など
ユーザー意図や競合が獲得しているキーワードをAIが自動分析してくれるので、購買意図に沿ったキーワードを選んで対策することができます。これらは、CV率アップ(ひいては売上アップなど)につながります。
また、検索意図の深堀りやページ内のユーザー行動を可視化する機能を使用することで、ユーザーの意図や行動パターンに合わせたコンテンツの提供が可能になります。これらは、検索画面での上位表示の一助となります。
【MIERUCAのおすすめポイント】
- 1,700社以上の導入実績
- 17年の運用ナレッジがある
- サポート体制・学習コンテンツが充実している
Keywordmap(キーワードマップ)
出典元:Keywordmap
運営会社 | 株式会社CINC |
無料トライアル | 有 |
料金 | 有料(規模や課題に応じて) |
導入後サポート | 有 |
公式HP | https://keywordmap.jp/ |
Keywordmapは、Webサイト分析、競合分析、リスティング広告データをもとにした競合調査・キーワード選定・記事作成・効果測定などのSEO業務を包括したツールです。
膨大な日本語のデータベースを保有し、精度の高いキーワードの調査・分析ができるのがKeywordmapの強みの一つです。
公式サイトでも「調査・分析時間95%削減」とうたっており、Webサイト運用の工数を圧倒的に削減できる点もポイントです。
また、「個別トレーニング会」「ユーザー事例共有会」などの手厚いサポートも充実しています。専任のカスタマーサクセスが成果創出まで帆走してくれる点もおすすめです。
Keywordmapのおすすめポイント
- 精度の高いキーワード調査・分析ができる
- Webサイト運用の工数を圧倒的に削減できる
- カスタマーサクセスが充実していて、成果創出まで帆走してくれる
tami-co(タミコ)
出典元:tami-co
運営会社 | CROCO株式会社 |
無料トライアル | 有 |
料金 | 49,800円(税込54,780円)/月~ |
導入後サポート | 必要に応じて(不明点、相談がある場合) ミーティングを実施 |
公式HP | https://tami-co.biz-samurai.com/ |
tami-coも、SEO対策に必要な機能を取り揃えたオールインワンSEO分析ツールです。「キーワード選定」「記事の作成」「順位のチェック」など、tami-co一つで対策できます。
コンテンツマーケティングと、SEOコンサルを専門としているCROCO株式会社が開発している信頼できるツールです。
作成したタイトルの採点・修正箇所の提案、見出しに記述するキーワードの表示など、記事作成の補助機能も充実しています。
tami-coのオススメポイント
- SEOの知識がない人でも使いやすい
- 個別のオンライン勉強会や記事のフィードバックも行なっている
- 記事作成の補助機能も充実している
EmmaTools™(エマツールズ)
出典元:EmmaTools™
運営会社 | 株式会社EXIDEA |
無料トライアル | 有 |
料金 | 25,000円/月~(企業向けプラン) |
導入後サポート | 有 |
公式HP | https://emma.tools/ |
EmmaToolsは、AI機能搭載のSEOライティングツールです。
キーワード分析・記事作成・ライティング・順位作成・リライトに必要な機能を網羅しています。
SEO記事の品質を自動で分析し、スコア化してくれるので、自社コンテンツに何が足りないのか?を把握できます。「どこを、どのように」改善するべきかもツールが提案してくれます。
また、AIを活用した文章の自動生成機能によってコンテンツ作成を効率化することが可能です。
EmmaToolsのおすすめポイント
- AI機能搭載で、コンテンツ作成を効率化できる
- 独自のスコアリングで品質の高いコンテンツ作成をサポート
Ahrefs(エイチレフス)
出典元:Ahrefs
運営会社 | Ahrefs Pte.Ltd |
無料トライアル | 無 (ただし、無料で登録・利用可能なAhrefsウェブマスターツール(略称:AWT)がある) |
料金 | 12,500円/月(125,000円/年)~ |
導入後サポート | メール/チャットサポート (Ahfres社からの回答は英文) |
公式HP | https://ahrefs.jp/ |
Ahrefsは、世界で60万人が導入するSEOツールです。
シンガポールに本社をおき、世界最大級の被リンクデータ量(26.9兆ものリンクデータを保有※2022年6月時点)を有します。
競合分析、キーワード選定を得意としたツールです。初心者でも安心のユーザビリティの高いインターフェースなのもポイントです。
また、無料のAIライティングツールをリリースしており、記事作成の効率化の一助となります。
Ahfresのおすすめポイント
- 世界最大級の被リンクデータを保有するツール
- 料金が他ツールと比較して手頃
(上記は、企業向けプランの金額です。個人プランもあります。) - 初心者でもわかりやすいインターフェース
「無料」で使えるコンテンツマーケティングツール
「無料」で使えるコンテンツマーケティングツールも存在します。まだ、コンテンツマーケティング対策に手を付けていない場合は、これらの無料ツールを使用するところからはじめてみるのもおすすめです。
「コンテンツマーケティングツールおすすめ5選」で紹介した、オールインワン型の有料SEO対策ツールと比較すると利便性は劣りますが、十分な分析が可能です。
3つの無料ツールを紹介します。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- Googleキーワードプランナー
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスでは、主に自社サイトへのアクセス状況や、サイト内でのユーザーの行動を分析できます。
- ユーザー数
- 平均エンゲージメント時間
- ユーザー属性
- CV
- 訪問ページ
- ユーザー維持率
- ユーザーの行動遷移
- 広告の計測
などをはじめとした、サイト分析に必要な基本事項を入手することができます。
サイトの現状や、サイト上のユーザー動向を把握し、問題がある部分に施策を行うことで、CV率の向上を狙えます。
無料で使用できるので、導入している企業も多いツールです。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、サイトのGoogle検索パフォーマンスを分析できるツールです。
- 自社サイトが、どのようなキーワードで表示・クリックされているか?
- 各キーワードの検索順位は何位か?
- ページがインデックスされているか?
- エラーが出ていないか?
などを確認できます。
インデックスされていないと検索結果に表示されませんし、エラーやペナルティが発生していると検索順位に影響があります。
Googleサーチコンソールは、Google検索されてからユーザーがサイトにたどり着くまでの道のりを最適化するのに役立つツールです。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーでは、各キーワードの検索ボリュームや競合性(広告出稿における)を分析できます。
Google広告を出向する人に向けたツールですが、無料で使用することもできます。無料で使用すると検索ボリュームが大雑把な単位で表示されますが、少額でも広告費を払うと正確な検索ボリュームを確認できます。
また、各キーワードの検索ボリューム推移も確認できるため、どのような時期にキーワードの検索ニーズが高まるのかなど、時期的な検索需要のアップダウンも確認できます。
コンテンツマーケティングツールを導入するメリット
コンテンツマーケティングツールを導入するメリットは、2点あります。「業務の効率化」と「精度の高い分析」ができる点です。
コンテンツマーケティングツールとは、SEO対策をはじめ、アクセス解析、競合分析、キーワード分析といったコンテンツマーケティングに不可欠な業務を効率化するためのツールです。
ツールの専門的な技術で、コンテンツマーケティングにまつわる業務を自動化したり、システム化することができます。手間と時間がかかるコンテンツマーケティングの業務を効率化できる点は、ツールを導入する大きなメリットです。
また、コンテンツマーケティングには、「精度の高い分析」が必要不可欠です。正確にユーザーのニーズを読み取れていないと、時間をかけてコンテンツをつくっても、望んだ結果(アクセス数UP、CV数UPなど)が得られません。
主観に頼った予測ではなく、ツールの膨大なデータや技術に基づいた根拠のある分析結果をもとにPDCAを回すことができるのも、ツールを導入するメリットです。
コンテンツマーケティングツールを選ぶ4つのポイント
数あるコンテンツマーケティングツールの中から、自社に合ったツールを選ぶための4つのポイントを解説します。
- 施策の目的に合ったツールか
- 無料トライアルがあるか
- 価格と料金体系が予算に見合ったものか
- サポート体制があるか
施策の目的に合ったツールか
基本的な機能は類似していても、競合分析、キーワード分析・調査、記事の作成など、各ツールによって強みが異なります。
例えば、「競合分析」にも力を入れていきたい場合、URLやキーワードを入力するとビッグデータに基づいて競合サイトや検索結果を定量的に分析してくれるKeywordmapがおすすめです。
このように、実施したい施策と合った強みをもつツールを選択することが重要です。まずは、自社課題と施策実施の目的をあらかじめ明確にしてから、ツールの選択を行いましょう。
無料トライアルがあるか
無料トライアルがあると、実際にそのツールを操作することができます。
- 操作性が良いか?
- 求めていた機能が揃っているか?
など、実際に使用してみないとわからないメリットやデメリットに触れてから、実際に導入するかを検討できます。
日常的に使うツールなので、担当者が使いやすいと感じるユーザビリティの高いツールを導入しましょう。
例えば、Keywordmapやtami-coでは7日間の無料トライアル期間が設けられています。
価格と料金体系が合っているか
コンテンツマーケティングツールの料金は、あらかじめ定形のプランがある場合と、サイトの規模や課題によって見積をとる必要がある場合があります。
事前に、自社の課題やゴールを明確にして、それに即したツールの見積もりをいくつかとるのがおすすめです。コンテンツマーケティングは、長期的なスパンで実施するマーケティング手法のため、予算と見合ったツールであるかも重要なポイントです。
また、導入時に下記の内容もしっかりとおさえておきましょう。
- 契約期間
- 解約料金
- 期間限定サービスについて
- オプション機能の費用
サポート体制があるか
コンテンツマーケティングツールを選ぶ際は、「サポート体制が整っているか」も重要なポイントです。
コンテンツマーケティングツールには、SEO対策に関連する様々な機能が搭載されているため、慣れるまでは不明点が発生する可能性が高いです。また、ツールを導入しても、それぞれの機能を使いこなして活用できないと、成果につながりにくくなってしまいます。
そのため、
- ツールのサポート体制が整っているか?
- 成果につなげるための活用方法をアドバイスしてくれる担当者はいるか?
なども、ツールを選ぶうえで重要なポイントです。
コンテンツマーケティングツールでよくある質問
コンテンツマーケティングを実施する際によくある質問をまとめました。
- そもそもコンテンツマーケティングとは何か?
- コンテンツマーケティングに取り組む際、まずやるべきこと
- コンテンツマーケティングを活用した成功事例
そもそもコンテンツマーケティングとはなんですか?
コンテンツマーケティングとは、価値のあるコンテンツを発信することで、ユーザー(見込み顧客や顧客)とコミュニケーションをとるマーケティング手法です。
ユーザーにとって有益な情報や知りたいことなど、価値のある情報をコンテンツとして提供してファンを増やします。そして、最終的にCV(購入・問い合わせ・登録など)につなげることを目的としています。
具体的な施策としては、ECサイト内で記事を発信したり、オウンドメディアの運営が挙げられます。その他、ブログ・SNS・動画などのコンテンツを通じて行なう場合もあります。
コンテンツマーケティングに取り組む際、まずやるべきことは?
コンテンツマーケティングに取り組む際、まずやるべきことは自社課題とコンテンツマーケティングの目的、成果をはかる指標を明確にすることです。
コンテンツマーケティングは、広告のように出稿して即座に効果が表れる施策と違い、中長期的なスパンで実施する手法です。明確な課題・目的・指標がないと、施策の方向性が定まらず、効果的にPDCAを回すことが難しくなります。
ツール選びをはじめ、課題・目的・指標の軸を持つことで、一貫性を持った判断が可能になり効果を最大化することにつながります。
コンテンツマーケティングツールを活用した成功事例はあるの?
先ほど紹介したMIERUCAを導入した成功事例をご紹介します。
- 検索流入セッションが3年間で2倍に成長
検索流入からのCVが3年間で20%増加
(参照:インタビュー記事からSEO記事に舵切りし検索流入2倍!SEO未経験から急成長を果たした人事ポータルサイトの施策とは?|MIERUCA公式サイト)
- 既存記事をリライトし、半年でセッション数10倍
(参照:リライトでセッション数10倍も! BtoB企業がオウンドメディアを長期運用する価値と継続するコツとは?|MIERUCA公式サイト)
上記のように、効果的にコンテンツマーケティングツールを活用することで、成功している事例は多数あります。
MIERUCAの公式サイトには、さまざまな業種の成功事例が掲載されているので、自社に近い業種や課題を持った企業の事例を参考にするのがおすすめです。
まとめ|コンテンツマーケティングツールで成果を最大化しよう
本記事では、おすすめのコンテンツマーケティングツールをはじめ、無料で使用できるツール、選び方、よくある質問について解説しました。
コンテンツマーケティングツールを導入した結果、検索流入数やCV数などを大幅に改善している成功事例は多々存在します。
自社の課題や目的に合ったツールを導入し、コンテンツマーケティング業務の効率や精度を高め、効果の最大化を目指しましょう。