修飾語や被修飾語がないと、ものごとの状態やイメージしにくい
修飾語とは・例文を交えて解説
修飾語とはものごとを詳細に説明する文節のことです。この修飾語がないと、出来事やものごとがどんな状態かわからないため、読者に伝わらない文章になってしまいます。
文章を書く際は、「いつ」「誰の」「どんな」「どこに」を補足する修飾語を記載するように気を付けましょう。
たとえば、「花がある」という文章があるとします。あなたはこの花の状態がイメージつきますか?
「花がある」だけではおそらく伝わらないでしょう。枯れているかもしれませんし、もしかしたら色は青いかもしれません。読者にわかりやすく伝えるため、修飾語で補足する必要があります。
- 「青い(修飾語)」「花がある」=「青い花がある」
- 「枯れた(修飾語)」「花がある」=「枯れた花がある」
- 「崖の上に(修飾語)」「花がある」=「崖の上に花がある」
- 「花屋さんの(修飾語)」「花がある」=「花屋さんの花がある」
修飾語をつけたことで、花がどんな状態にあるかイメージしやすくなったのではないでしょうか。頭の中でイメージできるようになったことで、自分の未来のイメージにつながり、購買意欲の向上につながるかもしれません。
売上を左右するほど、修飾語は大事だと覚えておきましょう。
被修飾語とは・例文を交えて解説
被修飾語とは、その名前のとおり修飾語に対して被せるように使う文節のことです。
たとえば「崖の上に」という文章表現だけあっても、崖の上に何があるのかわかりませんよね。そのため修飾語を受け止める被修飾語を記載する必要があります。
- 「崖の上に(修飾語)」「花が(被修飾語)」「咲いている」=「崖の上に花が咲いている」
- 「赤くて大きな(修飾語)」「花が(被修飾語)」「咲いている」=「赤くて大きな花が咲いている」
- 「壁一面に無数の(修飾語)」「花が(被修飾語)」「咲いている」=「壁一面に無数の花が咲いている」
修飾語と被修飾語は基本的にセットで使います。そして修飾語と被修飾語の位置関係が遠くなるほど、物事の状態が分かりにくくなります。読者に具体的なイメージを掴んでもらうためにも、修飾語と被修飾語の関係は近づけなければいけません。
- 修飾語と被修飾語の関係性が遠い例:「美しい」「私が育てた」「花」
- 修飾語と被修飾語の関係性が近い例:「私が育てた」「美しい」「花」
読みやすくなるだけではなく、頭の中で想像できるようになったのではないでしょうか。
修飾語を具体的にする
修飾語は読者をイメージさせるために欠かせない文節です。しかし抽象的な表現では具体的なイメージが掴めないため、修飾語と記載する際はひと目見ただけでもイメージできるような表現にしなければいけません。
- 修飾語が抽象的な例:「庭に」「少しだけ(修飾語)」「花が(被修飾語)」「咲いている」
- 修飾語が具体的な例:「庭に」「一輪だけ(修飾語)」「花が(被修飾語)」「咲いている」
具体的な数がイメージできるようになったのではないでしょうか。もう一つ例を見てみましょう。
- 修飾語が抽象的な例:「昨日から」「かなり」「体調が」「悪い」
- 修飾語が具体的な例:「昨日から」「歩けないくらい」「体調が」「悪い」
実際にその人を見ていなくても、体調の深刻具合が文章から伝わってきますね。