読みやすい文章を作るためには、適切な場所に適切な接続詞を置くことが欠かせません。

接続詞と一口に言っても、「順接」や「逆接」、「並列」などさまざまな種類やルールがあるので、正しく理解し使えるようになる必要があります。今回はWebライティングでよく使われる接続詞だけに絞って解説します。

Webライティングでよく使われる接続詞一覧

分類意味と使い方の例Webライティングでよく使われる接続詞一覧
順接意味:前の文脈の原因や要因となり、次の文章が続く

使い方の例:公園で遊んでたら石につまづいて転んだ。その結果、膝を怪我した。
そのため・そこで・その結果・結果として・結果的に・上記のように・以上のように・もし・すると
逆接意味:前の文脈のことがらとは、違う展開が後に続く

使い方の例:好きなテレビを観ず、徹夜でテスト勉強を頑張った・しかしテストでいい点数を取れなかった
しかし・しかしながら・ものの・とはいえ・にもかかわらず
並列意味:前の文脈と対等な関係が続く

使い方の例:街の図書館は、歴史の漫画や小説などを借りられる点を評価する口コミが見られる。また居心地の良いBGMが流れていたり、席数が多かったりなどもポイントも評価されている。
また・かつ・同じように・同時に・同様に・および・それから
添加意味:前の文脈に補足を付け加える

使い方の例:英語を覚えるには、単語や文法を覚えるインプットと実際に人と英会話をするアウトプット学習の両立が求められる。くわえて、日々勉強する習慣も欠かせない。
また・そして・くわえて・そのうえ・さらに・しかも
対比意味:前の文脈と対比する

使い方の例:都会暮らしは交通の利便性がよく、お店がたくさんあって飽きない。一方で田舎暮らしは家賃が安いうえに家が広く、外は自然が豊かなので伸び伸びと暮らせる。
一方で・反対に・逆に
選択意味:前の文脈と後の文脈のどちらかを選ぶ

使い方の例:今日の晩ご飯は、生姜焼きにしよう。あるいは、冷蔵庫に白菜があるから鍋でもいいかもしれない。
または・あるいは・それとも・もしくは
説明意味:前の文脈に対して理由や根拠を付け加える

使い方の例:フリーランスや副業を始める人は年々増加している。なぜなら、働き方が多様化しているからだ。
なぜなら・その理由は・その背景には
例示・言換意味:前の文脈をほかの例に変える

使い方の例:スーパーフレックスは会社員でも自由な働き方ができる制度。たとえば、子どもを保育園に通園させてから出勤したり、通勤ラッシュの時間帯を避けて出勤したりなど、自分のライフスタイルに合った働き方を実現できる。
たとえば・例を挙げると・具体的には・つまり

接続詞を使用する際の注意点

同じ意味をもつ接続詞を連続して使わない

以下の例文をみてください。

行きたい大学が決まった。しかし合格のボーダーラインに届いていない。だが、受験まで時間がないので、頑張って勉強する必要がある。

逆接が連続しており、よくわからない論理展開になっているため、修正する必要があります。

行きたい大学が決まった。しかし合格のボーダーラインに届いていない。受験まで時間がないので、頑張って効率よく勉強する必要がある。

片方の逆接を削って、文章を少し変えただけで非常に読みやすくなりました。接続詞は基本的に連続して使わないようにしましょう。